2025年12月7日。ついに本命レース、第56回防府読売マラソン大会に参加してきました。
今シーズン前半の練習のすべてはこの日のための積み重ねでした。
10月の新潟M、11月の富山Mはすべて練習レース。

私の目標はアラ還での「サブエガ(2時間50分切り)」です。 来月57歳を迎える私にとって、これは単なる記録更新ではなく、「肉体的な老化」に対する挑戦なんです。
結果から申し上げます。
結果:2時間51分39秒
目標達成ならずでした。

30km地点まではサブエガペースで順調に巡航していましたが、そこから崩れました。
今回は、「なぜ防府は記録が出やすいのか」、そして「なぜ30km以降失速したのか」。アラ還ランナーの挑戦をレポートします。
1. 【コース解析】累積上昇量83m!東京マラソンよりフラットな「高速コース」
防府が、記録更新を狙うガチ勢(シリアスランナー)に愛される最大の理由。
それは、異常なまでの「コースの平坦さ」にあります。
下図は今回私がGarminで計測した防府マラソン(青線)の高度プロファイルを、東京マラソン(赤線)と比較したものです。東京は序盤の下り坂が目立っていますが、コース全体を通したアップダウンは防府も東京も同程度に見えます。

そこで、コースのタフさを表す累積上昇量(獲得標高)で比較してみます。このグラフは、「その地点までに合計で何メートル登ったか」を表しています。
これによると、コース上のどの地点でも防府のほうが東京よりも累積上昇量が小さく、最終的な累積上昇量は、東京94mに対し、防府はなんと83m(注1)となっています。「フラットで記録が出やすい」と言われる東京マラソンですが、防府マラソンは東京よりも更にフラットな高速コースと言えます。

注1:グラフの累積上昇量はGPSデータから積算した結果であり、GarminConnectによる算出結果とは若干の誤差が生じています。
GarminConnect:防府83m, 東京94m、グラフの値:防府90m、東京96m
2. 【会場攻略】ストレスフリーの「ソルトアリーナ」
防府マラソンの素晴らしい点の一つがソルトアリーナです。
スタート地点隣接の体育館「ソルトアリーナ」がランナーの待機場所として開放されています。私は2F観客席の椅子に座って、アップ直前までゆっくり準備ができました。

3. 【時系列】アラ還サブエガ挑戦への「24時間タイムライン」
サブエガを狙うため、私が実践した(そして一部失敗した)タイムラインです。
前日戦略:防府の食料調達は「イオン防府店」一択
遠征先での食事・買い出し難民は、ランナーにとって致命的です。
その点、防府は「イオン防府店」が防府駅のすぐ近くにあり、最強の兵站基地となります。私の宿泊したホテルルートインからも徒歩3分程度と極地で便利に使わせてもらいました。

今回食事はイオン防府店のフードコートの「おひつごはん 四六時中」で頂きました。マラソン前日のため生物は避けたかったので、豚の生姜焼き風おひつごはんをチョイス。ごはん大盛りとミニうどんを付けてばっちりカーボローディングしました。

当日スケジュール
当日のスケジュールです。10:40スタートに合わせて逆算して予定を組みました。
| 時間 | 行動 | 備考 |
| 05:30 | 起床 | スタート5時間10分前。 |
| 05:45 | コーヒー | 目覚ましのためのルーティーン |
| 06:00 | ジョグ、トイレ | ジョグはトイレ前のルーティーン |
| 06:30 | 着替え | |
| 07:00 | 朝食 | おにぎり1個、カステラ2切れ、モルテンドリンク半分 |
| 07:25 | チェックアウト | 余裕を持って会場へ。移動のストレスを排除。 |
| 07:30 | バス停 | シャトルバスでソルトアリーナへ |
| 07:50 | 会場入り | 会場散策、穴場トイレ探索、 |
| 09:00 | 食事 | 薄皮あんぱん2個、ジェル、 |
| 09:30 | ウォームアップ | 貴重品を預けたのち、隣接グランドでWU |
| 09:40 | カフェイン投入 | ここが重要。スタート60分前にカフェインタブレット |
| 10:15 | 整列 | WU場から整列。 |
| 10:40 | START | 号砲。覚醒状態でスタート。 |
カフェイン錠剤は、私が使っている錠剤タイプがおすすめです。水無しで服用でき、苦しい30km以降の集中力を維持するための、私の必須ドーピング(合法)です。
4. レースデータ分析:30kmまで見た「サブエガの夢」と現実
今回のレースプランは明確でした。
「キロ4分00秒ペースで押し切り、2時間48分台でゴールする」。
実際のラップ推移(5kmごと)は下表のとおりとなりました。
| 距離 | スプリットタイム | 5kmラップ | ペース(/km) |
| Start | 00:00:08 | — | — |
| 5km | 00:20:05 | 19:57 | 3:59 |
| 10km | 00:39:59 | 19:54 | 3:58 |
| 15km | 00:59:59 | 20:00 | 4:00 |
| 20km | 01:19:54 | 19:55 | 3:59 |
| 25km | 01:39:57 | 20:03 | 4:00 |
| 30km | 02:00:02 | 20:05 | 4:01 |
| 35km | 02:20:52 | 20:50 | 4:10 |
| 40km | 02:42:12 | 21:20 | 4:16 |
| Finish | 02:51:39 | 09:27 | 4:18 |
35kmでサブエガ圏外に失速
30kmまではプラン通り「超フラット」なコースのおかげで、淡々とリズムを刻むことができました。
しかし、35km区間でラップが「20分50秒」に急落し、サブエガの夢は潰えました。原因は「高気温に対するペース修正の欠如」と考えています。
当日はGarmin計測で19℃ー25℃と12月としては異例の暑さ。本来であれば、序盤のペース設定を「キロ4:02〜03」へ下方修正すべきでした。
それでも給水所ごとの「水被り」や「ドラフティング(集団走)」でキロ4分10秒台に留められたのが、せめてもの救い(今期ベストタイム)でした。ドラフティングについては以下の記事で詳しくレポートしています。

5. ウェア・シューズ・ゼッケン取り付け方法
スタート時のウェアとゼッケンです。

今回、アシックスMOTION MUSCLE SUPPORTスピードポケットタイツ(名前長い笑)を初投入。
超軽量、適度な締め付け感で、ジェルが余裕で5-6本入る背面ポケットがあります。

適度なサポートのおかげで、30km以降の売り切れた足でも失速を最低限に抑えられました。
マラソン本番用にお勧めです。詳細は以下のリンクで確認してみてください。
シューズは新潟、富山でも履いた、メタスピード エッジ トーキョー。
防府でフル3本目(防府後で200km走行)です。さすがに汚れが目立ってきましたが、クッション・反発はまだまだ実戦で使えます。

発売当初は即完売でしたが、今は在庫が復活しているようです。 私のサイズは残りわずかでした。自分のサイズがあるか、今のうちにチェックしておいてください。
ゼッケンはニトムズ両面テープNo.5000NSで貼り付けています。半透明で緊急連絡先を隠さない/バタつきゼロで空気抵抗低減/雨風でも剥がれないという利点があります。両面テープを用いた完璧なゼッケンの付け方については以下の記事をご覧ください

6. 【遠征の失敗】ホテルの「喫煙ルーム」がサブエガを阻んだかもしれない
今回、防府マラソンの定番ルートインに宿泊しました。ただ、予約が遅れたために「喫煙ルーム」に泊まる羽目になりました。タバコの臭いによる不快感で、なかなか寝付けず、浅い睡眠だったのは少なからずタイムに影響したかもしれません。
防府はホテルの数が少なめなので。早めの予約がおすすめです。
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AkiRunも利用。防府駅、イオン防府店、シャトルバス乗り場から極近 |
7. 後泊で宮島観光
レース後は宮島口に後泊し月曜日に宮島を観光してきました。
フェリーで宮島に行って厳島神社を観光。



そして宮島口の島田水産で「牡蠣の食べ放題」。
牡蠣に豊富に含まれる「亜鉛」は、傷ついた筋繊維の修復や、男性ホルモンの生成に不可欠。そして「グリコーゲン」も豊富です。(というのは建前で、マラソン後の焼き牡蠣は最高でした!)



Q&A
Q1:防府読売マラソンは本当にフラット(平坦)ですか?
完全なフラットではありません。 「平坦」と言われますが、Garminの実測データでは累積上昇量83mを記録しました。しかし東京マラソンの累積上昇量94mよりも平坦といえます。
Q2:当日の風の影響はどうでしたか?
年によって違うと思いますが、私が走った2024年、2025年は風は気にならなかったです。
Q3:今回のレースで使用したシューズは何ですか?
ASICSの「METASPEED Edge Tokyo(メタスピードエッジトーキョー)」です。 今まで私が試したマラソンシューズの中ではベストシューズと思います。
Q4:スタート前の整列やトイレの混雑具合は?
整列は10:15分からですが、ブロック分けが細かいので、慌てて並ぶ必要はありません。トイレは混む場所と空いている場所があります。特に混むのはソルトアリーナ2F。ここが混んでいたら屋外のトイレに並んだ方が絶対に早いです。事前によさそうな場所を探索するのをお勧めします。
まとめ
2時間51分39秒。
目標だった「アラ還サブエガ」は未達でした。
しかし、収穫もありました。
- 獲得標高83mという防府のコースは、間違いなく「記録が出る」ということ。
- 56歳、アラ還になっても、練習の積み重ねで全盛期に劣らない走りが期待できること。
この悔しさは、2026東京マラソンで晴らしたいです。




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