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あきら
50代サブエガランナー(PB 2:46:27)
2025年に早期退職し、現在はランニング関連の活動をライフワークにしています。

加齢による伸び悩みから「根性論」を脱却。ゼッケン・ウェアの空気抵抗の低減、ドラフティングを活用した走り方、カフェイン戦略など、微細な改善の積み重ね「マージナル・ゲイン」による進化を信条としています。

当ブログでは、エビデンスに基づく最新のランニング科学を、市民ランナーの視点で噛み砕いて発信。「賢く、科学的に速くなりたい」あなたの挑戦を、理論と実践の両面からサポートします。

アシックス S4+ YOGIRI レビュー|300km走って分かった「硬い」の正体とサブ3.5の適正を検証

アシックス S4+ YOGIRI を300km走行レビュー。サブエガランナーが硬さの正体とサブ3.5の適正を検証

アシックス S4+ YOGIRIを、サブエガランナーが300km走り込んで検証しました。

「硬い」、「反発がない」

ネットで調べると、ネガティブな意見が目につくシューズです。果たしてこれらの口コミは正しいのか。比較対象にこのシューズの上位シューズ、メタスピード エッジ パリを据えて、実走データと構造の両面から徹底的に確認しました。

結論を先に言うと、このシューズはキロ4分半〜5分で走る人に向けた設計であり、対象ランナーにとっては十分実用的なレースシューズです。

この記事の結論(30秒で読む)
  • 「硬い」は正しい。ミッドソールFF TURBO+がメタスピードより潰れにくい
  • カーボンによる「反発はある」。カーボンの剛性はメタスピード エッジ パリと同等。
  • 適正ペースはキロ4分半〜5分。サブ3.5〜サブ4を狙う人に向けたシューズ
  • キロ4分より速く走りたい人・ストライド走法でシューズの反発を活かしたい人には向かない
目次

アシックス S4+ YOGIRI のスペック|重量222g・ソール厚さとカーボン構造を解説

アシックス S4+ YOGIRIを計量している様子222g
アシックス S4+ YOGIRIをの重量

まずスペックを確認します。ユニセックス展開のみ(ワイドサイズは設定なし)です。

項目スペック
重量222g(26cm・私の実測)
スタックハイトヒール39.5mm/フォア33.5mm
ドロップ6mm
ミッドソール上層:FF TURBO+
下層:FLYTEFOAM
カーボンフルレングス・スプーン形状カーボンプレート
アウトソールAsicsGrip

アシックスS4+ YOGIRI のサイズ感

サイズ感はMETASPEEDシリーズと同等です。私は普段26cmを使用していますが、S4+ YOGIRIも26cmでジャストフィットでした。

あきら

参考までに私の他のシューズのサイズ感を以下に示します。

私のランニングシューズサイズ感
  • Asics エボライドスピード 3 26cm(ワイド) ぴったり
  • Asics メタスピード エッジ(スカイ) 東京 26cm ぴったり
  • Asics Novablast 5 25.5cm(ワイド)短め
  • Asics Hyper Speed 4 25.5(ワイド)短め
  • Asics S4+yogiri 26cm ぴったり
  • Nike Vaporfly 4 26cm 幅狭め
  • Nike Dragonfly 2 26cm 幅狭め

「硬い」の正体はミッドソール|メタスピード エッジ パリと比較してわかったこと

ネット上で最も多いネガティブ意見が「硬い」です。これは実走でも確認できました。ここでは2つの観点(ミッドソールとカーボン)に分けて、硬さの正体を解説します。

ミッドソールの硬さ:エッジ パリと比較すると明確な差がある

シューズを履いて片足で立ち体重を1点に集中させ、ミッドソールの潰れ具合を観察する簡易テストを実施しました。結果は明確で、S4+ YOGIRIはエッジ パリと比べて明らかに潰れない、つまりミッドソールが硬いことが観察で確認できました。

アシックスS4+YOGIRIのミッドソールの硬さをテストしている様子
アシックスS4+YOGIRIのミッドソールの硬さをテストしている様子
アシックスMetaspeed edge parisのミッドソールの硬さをテストしている様子
Metaspeed Edge parisのミッドソールの硬さをテストしている様子

ミッドソール素材は似ているように見えて、実は設定が異なります。

項目S4+ YOGIRIメタスピード エッジ パリ
ミッドソール上層FF TURBO+FF TURBO+
ミッドソール下層FLYTEFOAMFF TURBO+

同じFF TURBO+を上層に使用しているにもかかわらず、S4+ YOGIRIの方が明らかに潰れが少ないです。同じ素材でもアシックスが意図的に硬く設定しているのだと思います。

実際のテストの様子は動画でも確認できます。

あきら

「硬い」という口コミは正しいです。ただし「硬い=悪い」ではありません。この潰れにくさが前方への転がりを促す設計と組み合わさって、特定のペース帯では独特の推進感を生み出しています。

カーボンの剛性:エッジ パリと同等水準

次にカーボンプレートの剛性を確認しました。シューズを地面に置いて上から強く押す形で比較したところ、S4+ YOGIRIとエッジ パリはほぼ同等の剛性で、どちらもほとんどたわみませんでした。

S4+ YOGIRIはフルレングスのスプーン形状カーボンを採用しており、これはメタスピード エッジ系と同種の設計です。カーボンそのものの反発ポテンシャルはエッジ パリと同等水準と考えてよいでしょう。

「硬い」「反発がない」の正体まとめ
  • 同じ素材でもS4+YOGIRIのミッドソールは硬く、シューズが潰れにくい(沈みにくい)
  • カーボンプレート自体の剛性はメタスピード エッジ パリと同等
  • 「硬い」はそのとおりだが、カーボン自体の剛性は高く「反発はある。」

では「硬いカーボンシューズ」が実走でどう感じられるか。次のセクションで詳しく説明します。

300km走行レビュー|ペース別(ジョグ〜レースペース)の使用感を正直に報告

S4+ YOGIRI を履いて走るランナー。300km走行レビューのイメージ

300km走行後のアウトソールの状態

ロング走・スピード練習・ジョグの3つの場面で合計300km走り込みました。各ペースでの使用感を正直にお伝えします。

まず、下図は300km走行後のアウトソールの状態です。アウトソールのパターンは残っており、まだまだ走れそうです。アウトソールの耐久性は高いと言えるでしょう

アシックス S4+ YOGIRIの300km走行時のアウトソールの状態
アシックス S4+ YOGIRIの300km走行時のアウトソールの状態

様々なペースで走ったレビュー

約6分/km程度のジョグではミッドソールの硬さがはっきり感じられ、板のような感覚があります。ミッドソールが潰れないため、厚底特有の「踏み込んでビヨ〜ンと返ってくる」感覚が得られません。着地したときの「パコパコ」という音も気になります。

ただし、前方への転がりを促す設計のおかげで、前傾してピッチを刻むと自然に脚が前に出る感覚があります。「オートラン」的な推進感が得られるので、そのように意識してスピードを上げていくとそこそこ気持ちよく走れます。

ジョグでの使用は快適性を重視する方には向きません。デイリートレーナーとの使い分けをおすすめします。

🔷  ペース別使用感まとめ

ペース使用感評価
6分/km(ジョグ)硬さが目立ち、快適性低め
4分30秒/km(ロング走)安定感◎。前方への転がりを促す設計が機能する
4分/km(マラソンペース走)スーパーシューズより脚力を必要とする。
3分20〜30秒/km(インターバル)シューズからの助力が小さくスピードが出にくい×

S4+ YOGIRI はサブ3.5向け?|向く人・向かない人をペースで整理

300kmの実走から導き出した、このシューズが向く人・向かない人を整理します。

アシックス S4+ YOGIRI
向く人
  • キロ5分〜4分半前後で走る人:このペース帯で前方への転がりを促す設計の恩恵を最も受けられる
  • サブ3.5〜サブ4を目標にしている人:適正ペースとターゲットタイムが合致している
  • ピッチ走法でシューズを転がすように走る人:「オートラン」風に足が出て進みやすい
  • 安定したロング走シューズを探している人:長距離での左右ブレが少なく、安心感がある
向かない人
  • キロ4分より速く走りたい人:シューズからの助力が小さい
  • サブ3を狙うレースシューズを探している人:メタスピード等のフラッグシップモデルを選ぶべき
  • ストライド走法でシューズの反発を活かして走りたい人:潰れにくいソールとの相性が悪い
  • ジョグ・回復走にも使いたい人:硬さが快適性を下げる。デイリートレーナーと使い分けを

まとめ|アシックス S4+ YOGIRI の評価と正しい使い方

アシックス S4+ YOGIRI

このシューズの適正ペースはキロ4分半〜5分です。このペース帯では前方への転がりを促す設計との相乗効果が働き、気持ちよく走れます。サブ4〜サブ3.5を狙う方のレースシューズとして、このシューズはおすすめできます。

一方で、キロ4分より速いペースや、シューズの反発をフルに活かした走り方を期待する方には向きません。その場合はメタスピード エッジ系や他社のフラッグシップカーボンシューズを検討してください。

S4+ YOGIRI レビュー:この記事のポイント
  • 「硬い」の正体:同じ素材のミッドソールだがメタスピードより潰れにくく設計されている
  • カーボン自体の剛性はメタスピード系と同等。だが、ミッドソールが潰れないためカーボンの反発を感じにくい。
  • ジョグや速いペースへの汎用性は低い。使い分けを前提に導入するのがベスト
  • 適正ペースはキロ4分半〜5分。サブ3.5〜サブ4用のレースシューズとして高く評価できる

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