完璧なゼッケンの付け方|両面テープで“ばたつきゼロ“

両面テープで面密着したゼッケンの完成形(正面)
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要点まとめ

マラソン用ゼッケンは両面テープでばたつきゼロ。穴あけ不要、準備2分、空気抵抗低減でタイムも削る
使うのは ニトムズ No.5000NS(20mm)——これが最適解。

目次

要約

  • 使うのはニトムズ No.5000NS・20mm
  • 空気抵抗低減により数秒〜数十秒のタイム短縮が狙える(後述で“計算結果”提示)。
  • 手でちぎれるから現地でも簡単施工。
  • 貼り方は「四辺+斜め1本」で面密着。
  • マラソン中も雨・向かい風でも剥がれない実用強度。
  • 剥がした後はテープがゼッケン側に残る=ウェアが綺麗。

特徴

  • コスパ最強:数百円で20m。1本でゼッケン20枚以上貼れます。
  • 準備が爆速:ハサミ不要で手でちぎれる→2分で完成
  • 見た目がクールプリントしているかのような密着感。写真に映えます
  • 静か=集中できる走行中のばたつきゼロで腕を振っても当たらない
  • ウェアとの一体化で空気抵抗を低減:フルマラソンで秒〜数十秒のタイム削減効果
  • ウェアに優しい:お気に入りのウェアに穴をあけません
  • 後始末がラク:剥がした後はテープはゼッケン側に残る→洗濯ケアが簡単。

用意するもの

ゼッケンを貼るのに適切な接着力剥がしやすさ耐水性ちぎりやすさ、これらの機能を全て備えた両面テープがニトムズ No.5000NS(20mm幅)です。もはやゼッケン貼り専用品と言っても過言ではない。
ゼッケンを貼り付ける際に必要なものは以下の通り。

  • 両面テープニトムズ No.5000NS20mm幅)
  • ハサミ:無くてもOK(手でちぎれる)
  • (任意)安全ピン:競技規則で安全ピン必須の場合など

貼り方(最短2分)

  1. 相性確認:ゼッケン、ウェアと両面テープの相性を試し貼りで確認。稀に貼り付きにくいゼッケンあり。
  2. 配置(裏面):
    • 四辺に細帯を一周
    • 斜め1本で中央の浮きを抑える
  1. 圧着:ウェアに置いて圧着。
  2. 剥がし(レース後):ゆっくり剥がす。テープはゼッケン側に残る。

注意事項

  • チップ/バーコード周囲2cmは触らない(読み取り不良回避)。
  • はみ出しゼロ:テープが表側に回り込まない。(ベタつきます)
  • 貼り直し:重ね貼りは皺のモト。一度剥がして貼り替えが綺麗。
  • 競技規則で安全ピン必須の場合は安全ピン併用。
  • ゼッケンを切る/折る/隠すは競技規則に抵触する可能性あり。

脚注(規則):ポイントはゼッケンを「切らない/折らない/隠さない」。両面テープ自体は禁止されていない。最終的には各大会の参加案内に従う。

空気抵抗低減の効果(“秒”で語る)

前提:巡航4:00/km、身長165cm、無風時の空気抵抗の負担割合1.5〜3.0%

CdA改善(=空気抵抗わずか低減)を1%/2%で試算。(表1)さらに上限目安として、Nopinz SpeedWalletの「30mphで17W節約」をCdAに換算(約4.6%低減)して横持ちしたケースも提示。計算過程は技術付録(完全版)に後述。要するに、フルマラソンで数秒から数十秒タイム短縮できるかもしれません。

表1 フルマラソンにおけるゼッケン両面テープ貼りのタイム削減効果

スクロールできます
向かい風CdA改善1%CdA改善2%CdA改善4.6%
0 m/s1.5–2.9 秒3.0–5.7 秒6.8–13 秒
2 m/s4.5–8.4 秒9.1–17秒21–39秒
5 m/s14–23 秒27–46 秒62–106 秒
10 m/s40–59 秒79–118 秒182–271 秒

※「CdA改善4.6%(上限目安)」は自転車条件のCdA%をランに理論換算したもの。実際にゼッケン単体でここまで出るとは限らない。主張の柱は1〜2%で十分攻められる。

本編:[新潟シティマラソン2025参戦ガイド

データ(配布OK)

よくある質問(FAQ)

Q. 競技規則は問題ない?

A. OK。WAテクニカルルール(TR5系)では「ビブは配布されたまま着用。切る/折る/隠すは不可」なので貼り付けは問題ない。

Q. ゼッケンの四隅をカットしたいのだけど?

A. NG。四隅カットは前述のWAテクニカルルール(TR5系)の「切る」に該当するため。

Q. 雨でも大丈夫?

A. 雨で剥がれることはありません。(ウェアに貼ったまま洗濯しても剥がれませんでした)。ただし、貼り付け作業は雨のかからない場所で行った方がいいと思います。

Q. テープがウェアに残らない?
レース後にゼッケンをゆっくり剥がす様子

A. テープはゼッケン側に残ります。(ゼッケンの生地によって稀にウェアに残る場合があります。)

Q. はさみがないと切れない?
手でちぎった両面テープ

A. 問題ありません。ニトムズ No.5000NS(20mm幅)は手でちぎれます。

参考・根拠

  • Pugh (1971):ランの空気抵抗は速度依存。中距離域で~7.5%の負担。
  • Kyle & Caiozzo (1986):衣服・髪の工夫で風抵抗0.5–6%低減
  • Nopinz SpeedWallet30mphで17W節約CdA約4〜6%低減に相当(上限目安の換算に使用)。

技術付録(完全版)|ゼッケンの空気抵抗モデルと計算結果

技術付録(完全版)|ゼッケンの空気抵抗モデルと計算結果(クリックで開閉)

0) 前提と記号

  • ランの基準速度:v₀ = 4:00/km = 4.1667 m/s
  • 距離:D = 42,195 m → 基準タイム T₀ = D/v₀ = 10,126.8 s(2:48:46.8)
  • 空気密度:ρ = 1.225 kg/m³(海面・15℃相当)
  • 無風時の出力に占める空気抵抗の割合:f₀ ∈ {1.5%, 3.0%}
  • 向かい風:w ∈ {0, 2, 5, 10} m/s
  • ゼッケンのばたつき抑制で CdA(空気抵抗係数×投影面積)が Δ だけ低減すると仮定
  • 近似:内部(代謝・機械)パワーは小変化域で速度に比例、空気抵抗パワーは相対風速³に比例
P_int(v)  = C · v
P_drag(v,w) = K · (v + w)^3

1) 「30 mphで17 W節約」→ CdA低減率 Δ に変換(自転車→ランへ横持ち)

Nopinzの「30 mphで17 Wのドラッグ節約」を、CdAの割合低下に置き換える。代表 CdA_cyc = 0.25 m² を仮定:

v_cyc = 30 mph = 13.4112 m/s
P_drag = 0.5 · ρ · CdA_cyc · v_cyc^3
       ≈ 0.5 · 1.225 · 0.25 · (13.4112)^3
       ≈ 369.36 W
Δ = 17 / 369.36 ≈ 0.0460(=4.60%)

したがって CdAが約4.6%低減に相当。これは本記事では“上限目安”として扱う(ランのゼッケン単体で常に再現されるとは限らない)。


2) ランのモデルをキャリブレーション

無風で v₀ を走るとき総出力=1(規格化)とし、

P_drag,0 = f₀,    P_int,0 = 1 - f₀
C · v₀ = 1 - f₀  →  C = (1 - f₀) / v₀
K · v₀^3 = f₀    →  K =  f₀ / v₀^3

向かい風 w でv₀を維持するための基準総出力(=その風で4:00/kmを維持する努力量)

P_tot(w) = C · v₀ + K · (v₀ + w)^3

3) CdA低減後の速度を解く(努力量一定)

CdAが Δ だけ下がると、空気抵抗パワーは (1 − Δ)·K·(v + w)^3。努力量を P_tot(w) に固定したまま新しい速度 v を満たす:

【方程式】  C · v + (1 − Δ) · K · (v + w)^3 = P_tot(w)
【タイム】  T = D / v
【短縮秒】  ΔT = D / v₀ − D / v

4) 代表代入(f₀=3%、w=5 m/s、Δ=0.0460)

v₀ = 4.1667
f₀ = 0.03 → C = 0.97 / 4.1667 ≈ 0.2328
           K = 0.03 / 4.1667^3 ≈ 4.147e-4
P_tot(5) = 0.2328·4.1667 + 4.147e-4·(9.1667)^3 ≈ 1.28944

解く: 0.2328·v + (1−0.0460)·4.147e-4·(v+5)^3 = 1.28944
→ v ≈ 4.2108 m/s
T = 42195 / 4.2108 ≈ 10,020.62 s
短縮 ≈ 10,126.8 − 10,020.62 ≈ 106.18 s(= 1分46秒)

同様に w=0/2/10 と f₀=1.5%/3.0% で解いた一覧が CSV marathon_savings_from_17W_cyclingCdA_0.25.csv

  • 無風:6.8 〜 13.2 s
  • 2 m/s:20.9 〜 39.0 s
  • 5 m/s:62.0 〜 106.1 s
  • 10 m/s:181.9 〜 271.3 s

5) 一般式(まとめ)

① 30 mph → Δ(CdA%低減)
   Δ = 17 / [ 0.5 · ρ · CdA_cyc · (30·0.44704)^3 ]   (ここでは CdA_cyc = 0.25)
② ランの係数
   C = (1 − f₀) / v₀,     K = f₀ / v₀^3
③ 基準努力量(その風で4:00/kmを維持)
   P_tot(w) = C · v₀ + K · (v₀ + w)^3
④ 新速度 v(努力一定)
   C · v + (1 − Δ) · K · (v + w)^3 = P_tot(w)
⑤ 短縮秒
   ΔT = D/v₀ − D/v

データ

注意(モデルの性格)

Δ=4.6%は自転車の背番号処理規模=ランのゼッケン単体では上限寄り。本文はCdA 1〜2%を主張の柱に。

努力量一定:その風で4:00/kmを維持できる出力を予算に固定して比較。

内部パワー∝速度はマラソン域の小変化での近似。

更新履歴

  • 2025-10-18:初版公開
両面テープで面密着したゼッケンの完成形(正面)

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