北海道マラソン2026 気温25℃でもサブ3.5を狙う練習メニューと対策

北海道マラソンでサブ3.5を狙うなら、涼しい季節のマラソンとは根本的に異なる準備が必要です。気温25℃前後の夏レースでは約20分のタイムロスが生じるため、「サブ3.5を走れる走力」と「北海道マラソンでサブ3.5を達成する走力」は別物です。この記事では、シミュレーションで必要な走力を明確にした上で、2つのAIツール(マラソンペース計算ツール、マラソントレーニング・プランナー)を使ったトレーニングプランの作り方と本番の暑さ対策をまとめます。
夏マラソンの練習が普通と違う理由|暑さがタイムに与える影響

気温が上がると、体温調節のために皮膚への血流が増加し、筋肉への酸素供給が減ります。結果として同じペースでも心拍数が上がり、有酸素系の負荷が大幅に増します。シミュレーションで確認したとおり、25℃では涼しい条件(気温10℃)より約20分のタイムロスが生じます。
気温だけではなくWBGT(暑さ指数)を練習前に確認しておくと安全です。
⚠️WBGT(暑さ指数)の目安
- WBGT 28以上:強度を下げる。スピード練習は中止して有酸素ジョグに切り替える
- WBGT 31以上:練習を中止または早朝・屋内に変更を検討する
WBGTは環境省の熱中症予防サイトで確認できます。7〜8月の北海道でも午前10時以降は高くなる日があります。
北海道マラソン2026は「気温25℃で約20分ロス」|サブ3.5に必要な走力をシミュレーションで確認

北海道マラソン2025年大会は気温25℃前後でした。夏の北海道とはいえ、マラソンには十分な「暑さ」です。
気温25℃の北海道マラソンでサブ3.5を達成するには、どの程度の基礎走力が必要なのか、マラソンペース計算ツール(MPC)でシミュレーションしてみましょう。
MPCは、コースの高低差・風速・気温・標高などのパラメータから、物理計算に基づいてゴールタイムを予測するツールです。

MPCで、北海道マラソンコース・気温25℃・風速0・イーブンペースの条件でシミュレーションすると、気温の影響で約20分のタイムロスが生じることが分かりました。サブ3.5(3:30:00)を達成するには、この20分を上乗せした走力、つまり涼しい条件で3:10:00(VDOT 50.3)を走れる基礎走力が必要という計算になります。

- 気温25℃では涼しい条件より約20分のタイムロスが生じる
- 涼しい条件での必要走力:3:10:00(VDOT 50.3)
- 同じペースで前半から入ると30km以降に大失速するリスクがある
高温環境下のマラソンで目標タイムを達成するには、気温によるタイムロスを考慮してトレーニング計画を立てることが出発点です。MPCは気温補正のほか、風速補正、高度補正機能があるため、様々な環境下でのゴールタイムを計算できます。
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マラソントレーニング・プランナーで自分専用プランを作る方法

このセクションでは、AIツール、マラソントレーニング・プランナー(MTP)を用いて、北海道マラソンに向けた自分専用のトレーニングプランを作成する方法を紹介します。
今回は、以下の条件で練習計画を立てることとします。
- ニックネーム:太郎
- 年齢・性別:50歳・男性
- ベストタイム:3時間20分
- 目標タイム:3時間10分(25℃でサブ3.5達成には、涼しい条件で3:10相当が必要)
- 目標レース:北海道マラソン(8/30)
- 練習レース:無し
- 週間走行距離:60km
- 練習可能日数:6日
- ポイント練習回数:2回
- AIコーチへの連絡事項:本番のレースの気温は25℃が予想されるので、暑熱順化用のトレーニングを取り入れたい。
以下に、MTPの使い方の手順を示します。
入力インターフェイス
「+」ボタンをクリックすると、画面が展開されて入力画面のスクショが見られます。
MTPに必要情報を入力
MTPの入力インターフェイスです。必要情報を入力します。

入力が完了したら、画面下部のボタン「トレーニング計画を作成」をクリックします。
週間トレーニング計画の出力例
「トレーニング計画を作成」をクリックすると、週間トレーニング計画が出力されます。「+」をクリックすると生成されたトレーニング計画が見れます。
VDOT計算結果、目標設定の確認、VDOT説明、4フェーズ構成
「トレーニング計画を作成」をクリックすると、現状VDOT、目標VDOTが瞬時に計算されます。
生成結果を確認すると、週間走行距離が60kmから80kmに自動修正されていました。
基礎走力3:10:00のトレーニングとしては、週60kmでは練習負荷が不足するとAIが判断した結果です。「できる範囲でプランを作る」のではなく「目標達成に必要な量を逆算して提案する」という設計がこのツールの特徴です。


AIコーチからのメッセージと・基本情報
1〜2分後トレーニング計画が出力されます。まず、コーチからのメッセージと基本情報です。
AIコーチからのメッセージ
太郎さん、サブ3:10達成に向けて、18週間の科学的トレーニングを開始しましょう。現在のVDOT 47.28から50.26への向上は挑戦的ですが、週80kmの練習量をこなせる走力があれば十分に可能です。北海道マラソン特有の暑さ対策を組み込んだ、緻密なスケジュールを提案します。
基本情報
- 目標レース: 北海道マラソン(2026/08/30)
- 目標タイム: 3:10:00
- 週間走行距離: 約80km
- 現在VDOT: 47.28 → 目標VDOT: 50.26
VDOTと設定ペースペースの、 4フェース構成の概要
フェーズごとのVDOTとそれに対応するペースと、基礎・強化・実践・調整の4フェーズ構成の概要です。個人の属性にあったフェーズ構成が考慮されています
VDOTと設定ペース
| ペース | フェーズ1 | フェーズ2 | フェーズ3 | フェーズ4 |
|---|---|---|---|---|
| E | 5:49〜5:11/km | 5:44〜5:05/km | 5:38〜5:00/km | 5:33〜4:55/km |
| M | 4:45/km | 4:40/km | 4:35/km | 4:30/km |
| T | 4:28/km | 4:23/km | 4:19/km | 4:14/km |
| I | 4:06/km | 4:02/km | 3:58/km | 3:54/km |
| R | 3:44/km | 3:40/km | 3:39/km | 3:34/km |
4フェーズ構成の概要
フェーズ1は基礎構築と暑熱順化の開始。フェーズ2はTペースとIペースによる心肺機能の強化。フェーズ3はMペースを軸としたレース特化練習。フェーズ4はテーパリングを行い、疲労を抜きつつ暑さへの最終調整を行います。
第1週・第2週のトレーニング計画
トレーニング計画第1週目、第2週目です。月曜日にオフ日がされており、水曜日、日曜日にポイント練習が設定されています。入力画面で設定した、「練習可能日数6日」、「ポイント練習2回」、「暑熱順化対応」が考慮された計画となっています。
第1週(04/27 – 05/03)
| 日付 | メニュー | 距離 | ペース | AIコーチからのアドバイス |
|---|---|---|---|---|
| 04/27 (月) | 完全休養 | 0km | – | 18週間の長丁場です。まずは体調を整えましょう。 |
| 04/28 (火) | Eペース走 | 12km | 5:49-5:11 | リラックスして走り、現在の走力を確認します。 |
| 04/29 (水) | Tペース走 (5km) + E | 15km | T 4:28 | 最初のポイント練習。閾値ペースを体に刻みます。 |
| 04/30 (木) | Eペース走 | 12km | 5:49-5:11 | 暑熱順化のため、少し日当たりの良い時間帯を選びます。 |
| 05/01 (金) | Eペース走 | 12km | 5:49-5:11 | 一定のペースを維持することを意識してください。 |
| 05/02 (土) | Eペース走 | 10km | 5:49-5:11 | 翌日のロングランに備えて軽めに調整します。 |
| 05/03 (日) | Eペース・ロングラン | 20km | 5:49-5:11 | 20kmを楽に走り切れる強度で行います。 |
週間走行距離: 81km
第2週(05/04 – 05/10)
| 日付 | メニュー | 距離 | ペース | AIコーチからのアドバイス |
|---|---|---|---|---|
| 05/04 (月) | 完全休養 | 0km | – | 月曜日は固定の休息日として疲労を抜きます。 |
| 05/05 (火) | Eペース走 | 12km | 5:49-5:11 | 暑熱順化:15時頃の走行を1回取り入れましょう。 |
| 05/06 (水) | Tペース走 (2km×3) + E | 15km | T 4:28 | 分割することでTペースの質を維持します。レスト2分。 |
| 05/07 (木) | Eペース走 | 12km | 5:49-5:11 | 疲労がある場合はEペースの下限で構いません。 |
| 05/08 (金) | Eペース走 | 12km | 5:49-5:11 | フォームの崩れがないかチェックしながら走ります。 |
| 05/09 (土) | Eペース走 | 10km | 5:49-5:11 | 週末の距離走に向けてエネルギーを蓄えます。 |
| 05/10 (日) | Eペース・ロングラン | 22km | 5:49-5:11 | 徐々に距離を伸ばしていきます。水分補給を忘れずに。 |
週間走行距離: 83km
レース前週、レース週のトレーニング計画
レース2週間前からの練習メニュー(第17週、第18週)です。8/30(日)の北海道マラソンに向けて、ピーキングが配慮された設計となっています。
第17週(08/17 – 08/23)
| 日付 | メニュー | 距離 | ペース | AIコーチからのアドバイス |
|---|---|---|---|---|
| 08/17 (月) | 完全休養 | 0km | – | 本番前1週間。疲労を完全に抜きます。 |
| 08/18 (火) | Eペース走 | 8km | 5:33-4:55 | 暑熱順化:軽いジョグで暑さを感じる程度。 |
| 08/19 (水) | Tペース走 (3km) + E | 8km | T 4:14 | 刺激入れ。心拍を少し上げるだけ。 |
| 08/20 (木) | Eペース走 | 6km | 5:33-4:55 | コンディショニングに集中。 |
| 08/21 (金) | Eペース走 | 6km | 5:33-4:55 | 脚の状態を確認。 |
| 08/22 (土) | 完全休養 | 0km | – | しっかり休みます。 |
| 08/23 (日) | Eペース走 + WS | 10km | 5:33-4:55 | 軽く体を動かし、本番へのリズムを作ります。 |
週間走行距離: 38km
第18週(08/24 – 08/30)
| 日付 | メニュー | 距離 | ペース | AIコーチからのアドバイス |
|---|---|---|---|---|
| 08/24 (月) | 完全休養 | 0km | – | レースウィークです。炭水化物を意識的に摂取。 |
| 08/25 (火) | Eペース走 | 8km | 5:33-4:55 | 暑熱順化:軽く汗を流す程度に。 |
| 08/26 (水) | Tペース走 (2km) + E | 6km | T 4:14 | 最後の刺激入れ。絶好調を確認してください。 |
| 08/27 (木) | Eペース走 | 5km | 5:33-4:55 | リラックスして走ります。 |
| 08/28 (金) | Eペース走 | 4km | 5:33-4:55 | 北海道への移動がある場合は無理せず。 |
| 08/29 (土) | 前日調整ジョグ + WS | 3km | 5:33-4:55 | 現地の気候を確認しながら軽く。 |
| 08/30 (日) | 北海道マラソン 本番 | 42.195km | M 4:30 | 3:10切りを目指して!暑さ対策を万全に。 |
週間走行距離: 68km
注意事項・コーチからのメッセージ・ダウンロードボタン
週間トレーニング計画の末尾に、トレーニング計画についての注意事項と、コーチからのメッセージが出力されます。「週間トレーニング計画のダウンロード」ボタンで、計画をMDファイル形式でダウンロードできます。
注意事項
- 暑熱順化は、週1-2回、14時〜16時の暑い時間帯に30〜60分のEペース走を行うことで進めます。
- 50代という年齢を考慮し、違和感があれば即座に練習を中断し、休養を優先してください。
- 北海道マラソンは後半の失速が多いため、Mペース走では後半にペースを上げる意識を持ちましょう。
- 水分補給だけでなく、塩分(電解質)の摂取を練習中から習慣化してください。
コーチからのメッセージ
太郎さん、18週間という期間は、自分を信じて積み上げるのに十分な時間です。週80kmという高い志を、科学的なペース設定と暑さ対策で支えます。3:10:00という目標は、この計画を完遂した先にある必然の結果です。北海道の地で最高の笑顔でゴールしましょう!
全18週分のトレーニングプランはここからダウンロードできます
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北海道マラソン本番の暑さ対策|気温が高いレースでタイムを守る方法

どれだけ練習を積んでも、本番の暑さへの対応を間違えるとサブ3.5は遠のきます。当日のプロトコルを事前に決めておきましょう。
対策①ウェア選びで体温調節
気温が高いレースでは、通気性の高いウェアや小物を選ぶことで体温の上昇を抑えられます。帽子やアームカバーも日射による体温上昇を防ぐ効果があります。
- Nike最高峰のレース用ライン「AeroSwift」コレクション
- ランナーの発汗データに基づいてオープンホールを配置した通気設計
- 圧着シーム加工で摩擦を軽減、長時間レースでも快適
あきらサブ3ランナーの着用率が高く、ブランド認知・信頼性ともに◎
- AeroAdapt(汗に反応してベントが開く=動的通気)
- 浅めのデザインとスポーティーなフィット感
- リフレクティブ素材で早朝・夕方練習にも対応
あきら汗に反応してベントが開くってところが◎
- 日本人の体型に合わせた設計でフィット感◎(ズレ落ちにくい)
- Goldwin(ゴールドウイン)の国産ブランドで品質の信頼性が高い
- オールシーズン使える汎用性の高さ
あきら日差しが強いレースでは「シングレット+アームカバー」が最適解
対策② プレクーリングで深部体温の上昇を抑える
レース前にアイススラリー(シャーベット状の飲料)を摂取することで、深部体温の上昇を遅らせる効果があります。暑熱環境下でのパフォーマンス改善が研究で示されており、実践しやすい暑さ対策のひとつです。
- 「プレクーリング」の科学的根拠が豊富(深部体温を効率的に低下)
- 日本スポーツ協会が推奨する暑熱対策の代表格
- 甲子園球児やパリ五輪日本代表も活用
- スタート前に飲むだけという手軽さ
あきら3月のレースには必要ないと思いますが、暑いレースで科学的に証明された数少ない対策です。
対策③ カフェイン活用
暑さ対策としてカフェインの活用も有効です。詳しくは以下の記事で解説しています。

対策④ 心拍数でトレーニングを管理
暑い日はGPSペースを5〜10秒/km遅らせ、心拍数が有酸素域に収まる強度を維持します。
心拍数測定にはアームバンド型心拍センサー、Polar Verity Senseが精度と快適性の面でおすすめです。
- リスト型心拍計は「ケイデンスロック」と「血管収縮」という物理的限界がある
- アームバンド型は装着位置の優位性で、光学式でも高精度を実現
- Polar Verity Senseは快適性・精度・バッテリーのバランスが優秀
- ANT+接続で安定性アップ

まとめ|北海道マラソン2026でサブ3.5を達成するために
- WBGT 28以上の日は強度を下げ、WBGT 31以上は練習変更を検討する
- 気温25℃では約20分のタイムロスが生じる。涼しい条件での目標走力を3:10:00(VDOT 50.3)に設定する
- できるだけ早くプランをスタートする(残り週数に合わせてMTPが自動計算)
- 夏の練習は心拍数で管理し、Eペースを5〜10秒/km遅らせる
- マラソントレーニング・プランナーで自分のVDOTに合った週メニューを生成し、計画をデジタル管理する
👇️今回使用した以下の2つのAIツールで北海道マラソンの対策をしてみてください。
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レースの振り返りは、次の結果につながります。AkiRunの無料ツールで、目標タイム達成に向けた準備を始めましょう。
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