マラソンペース計算ツールに標高補正機能を追加|富士山・榛名湖など高地4コースも収録

マラソンペース計算ツールに、標高補正機能を追加しました(v1.4.0 / 2026年4月20日)。
平均標高500mを超えるコースでシミュレーションを行うと、酸素分圧の低下によるタイム遅延を自動的に補正するようになりました。あわせて、補正の対象となる高地コース4本を新たに収録しています(v1.4.2 / 2026年4月22日)。
標高が高くなるとマラソンタイムは遅くなる
高地では空気中の酸素分圧が低下し、有酸素性のエネルギー供給能力が落ちます。平地と同じ心肺の負担をかけても、実際に発揮できる有酸素パワーが低下するため、同じペースを維持しようとすれば早い段階で消耗します。
今回の補正ロジックは、スポーツ生理学者 Péronnet, Thibault, Cousineau(1991年)の研究(J Appl Physiol 70: 399-404)をベースにしています。標高に応じて有酸素パワーの維持率を推定し、その低下分をタイムに反映させる仕組みです。
補正が入るのは平均標高500m以上のコースのみです。富士山麓の860m前後や榛名湖畔の1,100m前後はこのラインを大きく超えており、補正の効果が顕著に表れます。
補正対象として高地4コースを新規収録

平均標高500mを超える国内コースとして、以下の4コースを追加しました。
| コース名 | 最高標高 | 平均標高 | 所在地 |
|---|---|---|---|
| ノースオンタケマラソン | 1,794m | 1,229m | 長野・御嶽周辺 |
| 榛名湖マラソン | 1,166m | 1,108m | 群馬・榛名湖畔 |
| 富士山マラソン | 929m | 863m | 山梨・河口湖/西湖 |
| 大町アルプスマラソン | 865m | 761m | 長野・大町 |
4コースとも平均標高700m以上あります。なかでもノースオンタケマラソンと榛名湖マラソンは平均1,000mを超えており、高地順化なしで平地想定のペースを刻むと、後半の失速リスクが大幅に高まります。
事前シミュレーションで現実的な目標タイムを把握したうえで、レースに臨むことをおすすめします。
使い方
ツールのサイドバーに「🏔️ 標高補正を適用(Péronnet 1991)」というチェックボックスが表示されます。デフォルトでオンになっており、平均標高500mを超えるコースを選んだときだけ補正が有効になります。
補正を外したい場合は、チェックボックスをオフにすることで標高なしの結果に切り替えられます。平地換算のペースを確認したいときなどに活用してください。

結果画面には「平均標高 ○○m → 約△△分の遅延」という形で、標高補正による影響が表示されます。

また、平均標高1,500m以上のコースでは「高地レース」の注意メッセージが、2,500m以上では高山病リスクへの案内が追加表示されます。
高地レースを走る前にシミュレーションを
富士山マラソンや榛名湖マラソンを目標にしているランナーにとって、標高によるタイム遅延は見落としがちなリスクです。「平地練習のタイムから逆算した目標ペース」をそのまま当てはめると、想定外の消耗につながることがあります。
マラソンペース計算ツールで事前にシミュレーションして、現実的なスタートペースを確認してみてください。
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